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一般病棟と療養型病棟を備えた奈良県吉野郡大淀町にある病院です

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〒638-0833 奈良県吉野郡大淀町大字福神1番地181

肛門の診察と検査:大腸ファイバー

 肛門科で大腸ファイバー(内視鏡)を行うのは、スクリーニング(大腸に併発病変がないかどうかの検査)が主な目的になります。例えば、血便で来られた患者さんが痔核(いぼ痔)と診断され治療を受けていた場合、直腸ガンや大腸ガンが見落としていたとしたら大変なことです。
 大腸ファイバーの機種は現在3種類あって、全結腸を観察できる長いスコープ(約170cm),S状結腸まで観察できる短いスコープ, その中間の中間型スコープ(約135cm)です。肛門科で主に使用するのは短いスコープです。なぜなら、肛門疾患の症状とよく似た紛らわしい疾患のほとんどは、S状結腸か直腸にあるからです。

 大腸癌は最近増加傾向にありますので、検診などで便潜血反応が陽性と出たり、あるいは腫瘍マーカーが陽性と出た人は、ためらわずに全結腸型のファイバー検査を受けられることをお勧めします。
 ただし大腸ファイバー検査は胃カメラと比べると前処置が大変です。

 前処置は下記のような方法で行っています。
  ①検査前日は繊維の少ない食事を摂ります。
  ②便秘傾向の人はプルセニド(緩下剤)を2錠前日に服用しておきます。
  ③検査当日は1500mlの水で溶解したニフレック液を、
   20mlのラキソベロンという液を混じて約2時間かけて服用します。


大腸ファイバーは術者の技術によって検査を受ける患者さんの苦しさがずいぶん違います。
経験豊かな内視鏡専門医が行えば、苦しさもそれほど感じません。もちろん診断の正確さにも差がでてきます。
従来は、スコープを押込んで挿入する「ループ法」が行われていましたが、最近では、ループをつくらずに直線的に挿入する「軸保持短縮法」が主流です。この方法では、事故の危険性もなく、専門医の多くが用いている手法です。

 



nanwa hospital医療法人弘仁会 南和病院

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