一般病棟と療養型病棟を備えた奈良県吉野郡大淀町にある病院です

●痔核に対するジオン（ALTA）4段階注射療法

「ジオン注射療法とは」
　ジオン注射療法とは、「脱出を伴う内痔核」にジオン（ALTA）を注射して痔に流れ込む血液の量を減らし、痔を硬くし粘膜に癒着・固定させる治療法です。


【特徴】
　①痔核を切り取る手術と違って、痔核の痛みを感じない部分に注射するので、
　　傷口から出血したり、傷口が傷むというようなことはありません。
　②ジオン注射後早期に痔核に流れ込む血液量が減り、出血や脱出の症状は少なく
　　なります。
　③1週間から1ヶ月ほどで支持組織が元の位置に癒着・固定して、脱出がみられなく
　　なり、肛門のまわりの腫れもなくなります。
　④短期入院（場合によっては日帰り）が可能なので、早期に社会復帰が出来ます。

【ジオン注の有効成分】  　ジオンはレキオファーマ株式会社と田辺三菱製薬株式会社により共同開発された比較的新しい薬で、下記2種類の局所注射配合剤です。 　○硫酸ｱﾙﾐﾆｳﾑｶﾘｳﾑ水和物　 　　　　　…出血症状や脱水症状を改善する。 　○タンニン酸　 　　　　　…硫酸水和物ｱﾙﾐﾆｳﾑｶﾘｳﾑの働きを調整する。

【四段階注射法】 ①ジオンを注射する前に局所麻酔を行い、肛門周囲の筋肉を 　緩め注射しやすくします。 ②一つの痔核に対し４ヵ所に分割して投与します。 【副作用】 血圧低下,吐き気,肛門の違和感,排便困難,一過性に現れる発熱等が副作用として報告されています。

　＊ALTAの実施施設の紹介は、内痔核治療法研究会HPをご参照ください。