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一般病棟と療養型病棟を備えた奈良県吉野郡大淀町にある病院です

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肛門に多い病気:直腸脱

●直腸脱

(症状)
 排便した後、肛門から直腸の粘膜そのものが出てくるために、不快感、時には痛みを感じるようになります。はじめ、このような症状は排便時のみですが、そのうちに長時間の歩行や、運動中にもみられるようになってきます。症状としては内痔核や脱肛に似ています。
 脱肛では脱出してくるのは肛門の粘膜だけなのですが、直腸脱では脱出するのはもっと上の直腸の粘膜になります。
 はっきりと粘膜が脱出しない場合を部分的直腸脱と云っておりますが、この場合、直腸の粘膜が一部しか肛門の外に脱出しないために、症状としても「肛門が何となく気持ち悪い」とか「排便時なんとなくひっかかる」といったような症状しかなく、診断するのはそれほど容易ではありません。


(原因)
 直腸を骨盤の上方につり上げる役目の筋肉や靭帯のゆるみと同時に、肛門括約筋の働きが低下するために肛門の外に直腸が脱出してしまうのです。
 ほとんどが高齢者の病気です。なぜならば、加齢とともに肛門括約筋がゆるくなってくるからです。女性に多い傾向にあります。

(治療)
 入院した上での手術が必要です。ほとんどは肛門からの手術で治療は可能です。ただし、手術後に便が出にくくなる場合もあり、比較的難しい手術です。
 ガンツ・ミワ法という術式や、ティールシュ法という術式があります。
 程度のひどい場合には、開腹手術をすることもあります。
 最近ではPPH法という手術々式があります。


nanwa hospital医療法人弘仁会 南和病院

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