人口透析とは?
透析とは“透析療法”のことで、腎臓の機能が低下した場合に、その機能を人工的に置き換える治療のことです。
腎臓は体内の水分やナトリウム、カリウムなどのミネラルの量を調節して体液の量や濃度を一定に保つはたらきや、老廃物を体の外に排泄するはたらきを持っています。腎機能が低下した状態を腎不全と呼びますが、腎不全が進行すると尿毒症と呼ばれる状態を引き起こし、放置すると命に関わる事態となります。
現代の医学では、腎移植を行わない限り一度失われた腎機能を回復させることはできません。透析は低下した腎機能を代替する療法で、腎不全患者さんにとってなくてはならない治療であるといえます。
透析療法には次のような役割があります。
●腎臓の機能低下による血液中の老廃物の排泄
●尿が出ないことによって体内にたまる余分な水分と塩分の除去
●電解質・血液のpHの異常の是正
血液透析は、血液を体外に循環させ、ダイアライザーと呼ばれる透析膜を介して余分な水や老廃物を除去する方法です。ダイアライザーには透析液と、水分と小さな物質のみを通す膜(半透膜)が設置されており、余分な水や老廃物を除去して、必要な電解質などを補充することができます。通常、透析が受けられる医療機関に週3回通院し、1回4~5時間の治療を受けます。
当院の特徴
腎臓に疾患を抱え透析が必要な患者様は年々増え続けていますが、透析のできる病院が少ないのが実状です。
◎当院では、長期療養の入院透析が可能です。
◎もし、患者様が体調を崩した場合でも治療ができますので安心です。
透析室の設備
病院増築に伴い、平成26年4月より透析室を移動し新しくなり、ベット数も6床から12床と拡張されました。
入院患者様に特化しているため、ベッド間隔は広めに設定し、車椅子やストレッチャーでの入退室に支障の無いよう
配慮しています。
透析室では統合型ケアミックス病院の特徴を活かし、長期療養病棟または一般病棟の患者様などに、入院中における
オンライン透析や、シャントエコーでのバスキュラーアクセスの機能評価など幅広い維持管理に努めています。
スタッフの1人1人の個性を尊重し、ワンチームとして、医師、 看護師、臨床工学技士で連携し『心の通うぬくもりの
ある医療』を目指して取り組んでいます。
LDL吸着療法
潰瘍を有する重症化した閉塞性動脈硬化症(ASO)に対して、病因物質であるLDL-Cやフィブリノーゲンを選択的に除去して、浄化された血液を再び体内に戻す、吸着型血液浄化器(製品名:レオカーナ®)でのLDL吸着療法を始めています。
腹水濾過濃縮再静注法
がんや肝硬変などで溜まった腹水(難治性腹水)をバッグに取り出し、濾過器で細菌や癌細胞等を除去してから濃縮器で除水を行い、アルブミン等の有用な物質を再び体内に戻す腹水濾過濃縮再静注法(CART)も積極的に行っています。
お問い合わせ
人工透析の相談については、随時受付しております。下記までご連絡下さい。
電話番号:0747-54-5800
メールアドレス:
nanwa@koujin.jp
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